2023年度姫路市立美術館友の会旅行スケッチ
2023年度の姫路市立美術館友の会旅行は気楽に行こうとまた日帰りツアーとなりました。今回は海の向こう側つまり四国ツアーです、四国は結構身近で見るものも多くてさて何処に行こうかと思案をして次のような感じになりました。最初は山陽道→瀬戸大橋→四国→瀬戸大橋→山陽道でしたが、山陽道下りのトンネル火災事故で通行止めとなって急遽淡路島から時計回りで「瀬戸内海ぐるっと一周ミュージアム三昧の旅」となりました。バスに乗りに行ったみたいではありませんでした、その顛末は。

出発前からどのルートで行くか迷った挙句、淡路島経由で行ってもルート的ににはうまく行くことが分かり「瀬戸内海ぐるっと一周ミュージアム三昧の旅」が始まりました。
定刻通りにメンバーも集まり旅の開始です。
姫路駅南バスターミナル出発し姫路バイパスから明石海峡大橋へ、天気も良く淡路島を南下、

道路の通行状態も渋滞もなく若干早い目に最初の目的地の「高松市立美術館」に到着しました。

エントランスへのアプローチ
*高松市立美術館 設計は佐藤総合計画
高松市美術館のコレクションは「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術(版画)」「香川の美術(工芸)」を軸として系統的に収集が行われ、所蔵美術作品は1,700点におよぶそうです。

今回は常設展と企画展を見学
エントランスにナガレバチが鎮座して来客者をお迎え。牟礼半島にアトリエを構えていた、世界的彫刻家・流政之の作品だ。参考「NAGARE STUDIO 流政之美術館」https://nagarestudio.jp/


まずは上田薫展から見学
上田 薫(うえだ かおる、UEDA, Kaoru[1]、1928年〈昭和3年〉[2] – )は、日本画家。東京都代々木出身[3]。妻は上田 葉子[4]。日本のスーパーリアリズムの第一人者である[5]。ただし、上田自身は自らの作風は抽象絵画であり、リアリズムとは大きく異なると語っている[5]〔Wikipedia〕
いきなりたまご、写真では表現出来ないリアルかな。


額に入ったたまご?

小川信治展
小川信治:見慣れた情景・風景を改変し、普通とは異なる世界の可能性を提示する作品を発表している。本人は、「作品を通して、分岐と統合によるイメージの世界を表現したい」と述べている[1] 〔Wikipedia〕

作品展示
このあと常設展の香川の美術(工芸)の現代漆芸作家の作品を見学、あまり知識がなかったけれど漆芸も有名だったですね。木工はジョージナカジマの椅子を日本で作っている「桜製作所」もあり、庵治石が有名で石彫では「イサムノグチ」「流政之」が居た。アートにあふれる地域なので、またゆっくり来よう。サムライのような流政之氏には生前数回会ってアトリエに訪れた事を懐かしく思いだした。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館へ向かう。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(まるがめしいのくまげんいちろうげんだいびじゅつかん)は、香川県丸亀市にある美術館。略称はMIMOCA(ミモカ)。
丸亀市制施行90周年記念事業として、丸亀市出身の洋画家である猪熊弦一郎の画業顕彰と地域の美術振興を目的に開館した。猪熊から丸亀市に寄贈された約2万点の作品を所蔵・展示し、また現代美術を中心とする企画展などを開催している[1]。建築設計は正統派モダニズム建築家の谷口吉生であり、1993年(平成5年)には第34回BCS賞を受賞し、1998年(平成10年)には建設省(現・国土交通省)によって公共建築百選に選ばれた。延床面積は約8000平方メートル。JR予讃線丸亀駅前広場に面している。〔Wikipedia〕
設計はMOMAの改修設計や鈴木大拙館の設計をした建築家・谷口吉生の作品
ここは3度目の訪問かと思うが、何度来ても建築と熊弦作品が融合しながらハレーションを起こしているような感覚が変わらない。猪熊作品をどう見せるかを考えた空間構成となっている、企画展もやっていてこの時は「中園礼二」展を開催中最終週に来れた。

中園礼二: 1989年生まれ。2015年に海の事故で亡くなっている。藝大の卒業制作でギャラリストの小山登美夫に見出され、東京都現代美術館にも収蔵され美術界でも注目されていた。【村岡俊也談】
日曜美術館の特集で知り、作品から感じた「人間の内面を表現しているような感じ」の作品で少々見方によっては重たいが、ある意味これら作品が人間の内面を表現しているとすると何となく理解できたような?であった。見終わってから鯛の兜煮を食べたような感じがした。この作品は見る場所によっても印象が変わると思った、同じ現代美術家の美術館で印象の異なる作品が見ることが出来て頭も満腹になった。すごい見学者の数にも驚いた。


屋上展示空間


さあいよいよ今日最後に行「香川県立東山魁夷せとうち美術館」へ向かう。

アプローチの向こうにミュージアムが見える
香川県立東山魁夷せとうち美術館も建築家・谷口吉生の作品である。
日本画家東山魁夷の作品のみを収蔵する個人美術館で、魁夷が塗装色の提案をした瀬戸大橋の袂、祖父の出生地である櫃石島を望む地にある。〔Wikipedia〕
東山魁夷美術館は他に長野県立美術館に東山魁夷館がある。作品所蔵数は版画作品270点余の小ぶりだが凝縮された美術館だ。ワンルームなので話し声が響くので皆さん静かに見ておられました。エントランスから大きな展示室(10mx10m位)に入ると2層分の展示空間である数点の作品が展示してあり順路でその中にあるオープンの階段で2階の展示室へ、そこは1層分の天井高でキュッと絞られた廊下状の展示空間で見終わると階段で1階へ。海と島が見通せるカフェ前に降りてくる。

流れですっと入ってしまうが満席なのでスルーして館外へ移動して周辺を散策する。そうすると何やら見覚えのあるサインがある。


流石に瀬戸芸を主宰する香川県です。これが常設でした。

旅の終わりのお決まりで集合写真をパチリ!。
その後ほぼ定刻に出発して帰路につきました、集合写真のバックに写る瀬戸大橋を渡り山陽道にて無事姫路へ到着しました。
振り返り
気楽に行けて又ゆっくり行きたいと思える旅になればと思って企画しましたが参加の皆様はどうだったでしょうか。私は仕事柄旅するならミュージアムをプラスする事が多く作品を見ることもさることながら、ミュージアムそのものにも関心があるので2重に楽しめることが出来ます。
高松市立美術館は設計は古いものの、改装され落ち着いた佇まいで空間構成もオーソドックスにエントランスを少し押えてホールは吹き抜けた空間。それに面してミュージアムショップやほかの空間に繋がるハブとなっている。2階のメイン展示室へは長いスロープでのアプローチが中々無いPLANが印象的だった。写真には無いが展示台もSGDsしていました。何処かで使った材料で館内で作られたみたいでした。高松が工芸のメッカだったことが改めて知ることが出来た事、今度はイサム・ノグチ庭園美術館.と四国村に行きたいしジョージナカシマ記念館ににも。
坂出の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は谷口吉生氏の傑作、数々の賞を受賞した建築は1991年11月23日開館とは思えない新鮮さががあり、猪熊源一郎作品とのマッチングが素晴らしい。何度行っても飽きない空間にビシビシ刺激を受ける。今度は電車で行って街歩きをして四谷シモン人形館 淡翁荘や丸亀城を見て、金毘羅温泉でゆっくりしたい計画が浮かんでくる。昼食で行った一鶴も地元名物でたまに食べたくなる一品だ、まだまだ旨いもんが眠っていそうだ。
小ぶりだが香川県立東山魁夷せとうち美術館も建築家・谷口吉生の作品である。小さくても谷口テーストが炸裂、何時もながら時間が空間でコントロールされていると感じる。
四国はもともっと行くべきところがあるので、今度は心にどれくらいの時間を持って旅が出来るかだ。今回もよきメンバーで旅に行けたことに感謝しつつ次回の計画を練ろう。
2023年9月16日(執筆は2024年1月)大西忠良